
LGBTに関する理解が深まる中、LGBTの方々が直面する偏見や差別が未だに多く、改善が必要とされています。そこで、LGBTの方々がより安心して生きていける社会を作るためには、正しい知識を身につけることが大切です。以下では、日本におけるLGBTの現状や基本的な用語、LGBT支援団体などについて解説します。
LGBTの割合はどのくらい?
厚生労働省が実施した「人口動態に関する基本調査」によると、2015年にLGBTと自認している人の割合は1.7%でした。また、2018年に実施された「LGBTに関する全国調査」によると、18歳以上の人口のうちLGBTと自認している人は約7.6%という結果が出ました。このように、調査方法によって異なる結果が出ることからも、LGBTに対する社会的な認知度や理解度がまだまだ低いことが伺えます。
LGBTに関する基本用語
・レズビアン(Lesbian):女性が女性を愛することを指す言葉。
・ゲイ(Gay):男性が男性を愛することを指す言葉。
・バイセクシュアル(Bisexual):男女両方に性的魅力を感じることを指す言葉。
・トランスジェンダー(Transgender):生まれた性別と異なるジェンダーを自認する人を指す言葉。
・インターセックス(Intersex):男性と女性の生殖器官の両方を持つ人や、生殖器官や性染色体が一定の範囲内で異なる人を指す言葉。
・クィア(Queer):異性愛や同性愛に関係なく、自己のジェンダーやセクシュアリティに対して複雑な思いを持つ人を指す言葉。また、差別用語として使用されることもあるため、相手の意向を確認することが大切です。
LGBTに関する理解
・セクシュアリティやジェンダーには多様性がある。
・性的指向
・性的指向は、人それぞれ異なる。異性愛、同性愛、両性愛、無性愛などがある。
・ジェンダーは、生物学的な性別(男性、女性)とは別に、自己の性別アイデンティティを持っている。男性として生まれた人が女性として生きることを望んでいる場合などがある。
・性的指向やジェンダーに対する差別は、LGBTの方々が抱える大きな問題である。社会全体で受け入れることが必要である。
LGBT支援団体
日本には、LGBTに対する理解や支援を行っている団体が多数存在しています。以下に代表的な団体を紹介します。
・LGBT総合情報サイト「LGBT LIFE」:LGBTの方々が抱える悩みや問題に対して、情報提供や相談支援を行っています。
・NPO法人「LGBT青年支援プロジェクト」:LGBTの若者に対して、相談や支援を行っています。
・LGBTQ Youth Japan:LGBTQの青少年のコミュニティを作り、支援を行っています。
・Japan Association for LGBT Studies(JALS):LGBTの人々の生活・文化・歴史について研究を行っています。
以上が、日本におけるLGBTの現状や基本的な用語、LGBT支援団体についての解説です。LGBTに対する理解を深め、偏見や差別のない社会を作っていくことが必要であると考えられます。